少し前の話になりますがまた昨年12月の長崎旅行のお話をさせていただきたいと思います。
「時を戻そう」
長崎旅行3日目。
向かったのは世界遺産「軍艦島」
軍艦島の上陸は今回の旅の最大の目的でもあります。
軍艦島(端島)は長崎港から南西の海上約18kmにある小さな島です。
明治から昭和の時代に海底炭鉱によって栄えました。
日本最古の高層鉄筋アパートが立ち並ぶ外観が軍艦「土佐」に似ている事から軍艦島と呼ばれるようになりました。
ピーク時には5300人の炭鉱従事者とその家族が暮らしその人口密度は世界一だったそうです。
島には幼稚園、小中学校、病院、神社、商店、郵便局、交番、理髪店、パチンコ店、ビリヤード場、映画館等ありとあらゆる施設が整い、島民は冷蔵庫、洗濯機、テレビは100%の普及率でかなり豊かな生活をしていたそうです。
昭和49年に閉山後は無人島となり現在は多くの部分が崩落しています。
長崎港から船に乗って出発です。
この日は波が高めで揺れる、揺れる。
見えてきました。
テンションMAX
桟橋で船を下りて第1見学広場へ。
大部分の施設が崩落していて危険なので見学広場は3ヶ所のみ。
それ以外は立ち入り禁止です。
悪天候だと上陸できない場合もあるので上陸できただけでも幸せ
島のほぼ中央の一番高い位置にある建物は幹部社員が住んでいた3号棟。
島内の住宅で唯一お風呂がついていたアパートです。
写真右側、かつて石炭を運んだベルトコンベアの支柱が整然と立ち並んでいます。
端島小中学校。
鉄筋コンクリート7階建てで1階から4階までが小学校、5階と7階が中学校、6階は講堂、図書館、音楽室等があったそうです。
7階は崩落していますがよく見ると右上のあたり青々とした樹木が繁っているのがわかります。
端島神社。祠だけが残っています。
このあたりは鉱山の中枢である総合事務所があった所。
建物の大部分は崩壊しています。
「第二竪抗口」
右端の階段は主力抗だった第二竪抗へ向かう桟橋の入り口。
ここから秒速8mもの速さで下降する高速エレベーターに乗り地下約600mの採掘現場へ向かったそうです。
坑内は気温40℃、湿度は95%。
鉱員たちはガス爆発や落盤等、常に死と隣り合わせの危険な作業を行っていたのです。
この階段は一度入ったら二度と出てこれないかもしれないところから「いのちの階段」と呼ばれていたそうです。
丘の頂上にある貯水槽。
昭和32年(1957)に対岸からの海底送水管が敷かれるまではここにお水が蓄えられて島民の生活に使われていました。
白い灯台は閉山の翌年に設置されたそうです。
それまでは大勢の人が住み煌々と灯りがついていたので島には灯台など必要なかったのです。
仕上工場
第3見学広場からは大正5年(1916)に建てられた日本最古の7階建て鉄筋コンクリート造の高層アパート「30号棟」「31号棟」を見る事ができます。
6階建ての31号棟はアパートでありながら台風の高波から島を守る為の防波堤の役割もしていたそうです。
それでもアパートを超えるほどの荒波もあったとか。
そもそも軍艦島は西側の方が波が高いので主要な建物はすべて東側に作られています。
アパートの間取りは6畳に土間兼台所が付いただけなので家族で住むにはかなりの狭さ。
お風呂は共同浴場を使用していました。
屋上に突き出た突起はかまど時代の煙突。
大勢の家族が行き交うアパート、島の中ではお祭りや運動会等の行事もあったそうです。
さぞかしにぎやかだったんでしょうね。
プールの跡。
島周辺の海は潮の流れが速く泳ぐ事ができません。
25mプールと幼児用プールがあったそうです。
プールといっても真水ではなく海水です。
天川(あまかわ)の護岸。
明治時代、石灰と赤土を混ぜた天川と呼ばれる接着剤を使った石積みの護岸。
見事としか言いようがありません。
軍艦島の建物の崩落はほぼ風雨や高波によるものだそうです。
それくらいここは高波が押し寄せてくる所なのです。
念願叶っての今回の上陸でした。
生きてるうちに一度は行っておきたい場所のひとつだったので大満足です。
ここは他の観光地と違って美しい景観を楽しむ場所ではなく廃れていく様を見学する場所。
他では決して味わえない雰囲気を味わう事ができました。
本来なら最後に船で島の回りをぐるっと回ってくれるそうですがあいにく海が荒れているので残念ながらNG
島の西側も見てみたかったなぁ。
最後に上陸証明書をいただきました。
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